大分県木造住宅等推進協議会のおおいた木の良さを生かした建築賞一覧

おおいた木の良さを生かした建築賞の一覧を掲載

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おおいた木の良さをいかした建築
  • 最優秀賞
  • -新築部門- Neue[ノイエ]
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設計趣旨

周囲を建物に囲まれた中で、採光やプライバシー確保の観点から、中庭型を選択した。あえてアプローチを兼ねた「通り庭」とし、格子を介して一部外部とつなげることで、限られた面積ながら圧迫感のない空間となっている。
外装は、ガルバニウム鋼板を中心に、杉板や格子戸をアクセントに用いた。
一方、「通り庭」に面する部分は対比的に塗装仕上げとし、柔らかな空間を演出した。内装は杉板を大部分に使用し、温かみのある空間としている。太陽熱で床暖房と給湯、発電機能を備えたOMクワトロソーラーを採用し、環境負荷低減にも努めている。

作品データ

所在地 別府市
用 途 住宅
建築主 幸 了子・幸 希子
設計者(株)幸建設
幸 康史・幸 裕子
施工者(株)幸建設
幸 勝美
延面積 132.24㎡

審査を通しての意見

■構造材にのみならず、内装や建具等にもスギ、ヒノキがふんだんに使用され、温かみのある空間となっている。
また、周囲を建物に囲まれた中で、採光が工夫され、光と木の調和、快適な3世代同居の住宅の実現につなげている。
■狭い敷地の中で、中庭を上手く工夫し圧迫感のない空間で良く仕上げている。内装は、杉板をいたる所に使用して
温かみのある仕上にしている。太陽熱で床暖房と給湯、発電機能を備え環境への配慮にも努めている。
■40坪の敷地に建てられた設計で、中庭を配しリビングから庭への開放感があり、また、お風呂、洗面台、天井など木の素材を使っている。また、2階も建具移動収納で部屋を仕切られるようにしている。

  • 優秀賞
  • -新築部門- 里の家 ~玖珠万年山の麓 実りある住まい~
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設計趣旨

新たな家が穏やかで心地よくこの万年山の麓に馴染み、ふさわしい姿となることを心掛けた。(切妻の屋根・深い軒・左官の白壁・木製の建具・縁側や畳座敷での談笑や会合等) 120年里山の地で自然と共に在る椎茸農家3世帯4世代ご家族が、ひとつ屋根の下で暮らすことの良さを活かすことに留意。居間で全てが行われた旧居と同様に家族が自然と集える場と、プライバシーとしての個室同士とが程良い距離感の平面と断面を構成しながら、白い壁や天井に無垢の木が映える芳醇な空間へと生まれ変わった。
自然の豊かさと厳しさがそばに在る生活のなか、多様な熱源(ガス・電気・太陽温水器・薪ストーブ・薪風呂)をバランス良く設え、気候や家族の状況に応じた無理のない選択を可能としている。 県産材(日田市材)を構造材や仕上材の床・壁・軒天井に多用し地産地消を実施、ほだ場を通して山を育てる者としての想いを、自宅建替えにおいても反映した。 建具や造作キッチン・造り付家具は全て木の良さを活かす触り良い意匠。特に旧居の松の小屋梁で製作したダイニングチェアのアーム・手摺・階段は触れながら歴史を感じることができ、また旧居の床の間・仏壇置場・差し鴨居・梁・柱・瓦等を新たな家に再利用して、60年前に先々代が建てた記憶を絶つことなく新しい世代へ想いを引き継いだ。
さらにダイニングテーブルセットとポストは椎茸のほだ木に使われるクヌギでつくり、椎茸農家として自然への感謝の証を、常日頃からナチュラルに感じとれる存在として設えた。自然環境と人間環境を編み込む設計で「自然のチカラと人間のチカラ」を最大限に活かした住まいは、この万年山の麓に実りある里の家として、新たな産声を上げた。

作品データ

所在地 玖珠町
用 途 住宅
建築主 江藤 徳美
設計者 山道勉建築
山道 勉
施工者 ノムラ工務店
野村 敏則
延面積 161.42㎡
写真 ジェイクス佐藤二郎

審査を通しての意見

■3世帯4世代ご家族がひとつの屋根の下で暮らすことの良さと県産材を構造材や仕上材にもふんだんに使用してて良い。風通しも良く環境への配慮が良い。
■構造材や内装に加え、建具や家具等にも県産の木材が多用されている。また、古材の活用や熱源としての薪の活用などに、自然と共に生きていることに感謝し、これからも生きようとする家族の姿が強く感じられた。
■県産材、古材、自然素材などを積極的に活用し、家族各人のライフスタイルを考慮した細やかな配慮が施され、ぬくもりを感じる家に仕上がっていると感じました。また、エコジョーズ、薪、電気など、多様なエコを組み合わせている点は、これからの住宅におけるエネルギーの考え方について一つの方向性を示してくれたのではないでしょうか。

  • 優秀賞
  • -リフォーム部門- S邸・ref.
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設計趣旨

■住宅団地内のため、圧迫感がなく平屋に近い高さ設定。
■内外部共に檜・杉・樅を仕上材(自然塗料塗)として多用
■構造・仕上共に既存部分を補強の上活用
■床調整によりバリアフリーとする
■内装材として遮熱塗料(調湿機能大)、木無垢材の使用により大幅に冷暖房効率のUP
■基本的に化学素材を不使用、木(無垢材)の特性を最大限に活用
■家族構成や生活の仕方を考慮して既存離れを活用
■手入頻度を少なくするための外構計画

作品データ

所在地 大分市
用 途 住宅
建築主 個人
設計者 楓【ふう】建築工房
小西 雅哉
施工者(有)アイセイ
佐藤 誠三郎
延面積 100.72㎡

審査を通しての意見

■家族の減少で2階を大幅に減らし、1階を天井高く吹き抜けにしている。離れの部屋をつなぎ、仕事や来客用にしている。
■家族構成の変化に合わせて、不用となっている2階を大胆に減築することにより、現在の生活様式に合った住居を実現している。また、スギやヒノキ等の木材を構造材や仕上げ材に多用することにより、温もりのある家となっている。
■2F建の住宅を平家に近い建物に上手くリフォームしている。内外部共に木をふんだんに使用している。木は全て無垢材を使用している。

  • 優秀賞
  • -内装木質化部門- 大分空港 ラウンジくにさき
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設計趣旨

大分空港のカードラウンジ内装。ラウンジ利用者に安らぎを提供する豊かな空間であると同時に、大分という地方が記憶に残る印象的な空間の創出を目指した。
「大分の豊かな森」をテーマに、部屋の中心に配した空間の核となる樹木状のオブジェクトを配し、広がりや安らぎを感じさせるデザインに。
板目のはっきりしたラーチ合板を3枚張り合わせることで大スパンを飛ばせる強度を確保。精微な製作、また空港内で制約の多い設備工事など難易度の高い条件をクリアし実現できたのは、宮大工の経験を持つ地元の大工職人の技量の賜である。

作品データ

所在地 国東市
用 途 空港
建築主 大分航空ターミナル(株)
設計者 (株)塩塚隆生アトリエ
施工者 木戸産業株式会社
延面積 96㎡
写真 矢野紀行

審査を通しての意見

■ラウンジの内装に「大分の豊かな森」をテーマにした、樹木状のオブジェクトがよく工夫されている。制約の多い設置工事など難易度の高い条件を宮大工の経験と大工職人の技量でカバーしている。
■木の特性を引き出し、デザイン的にも優れた安らぎの空間を創出している。
■「大分の豊かな森」をテーマにした大胆なデザインで、波のような曲線を合板3枚貼り合わせて強靱にし、
また、間に配置した照明と共に天井に配したその曲線のデザイン性が美しい。

  • 奨励賞
  • -新築部門- いちみや皮フ科クリニック
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設計趣旨

 いちみや皮フ科クリニックは、車通りの多い国道10号線の、それまで農地であった場所に新たに建設されました。木の構造体を覆う清潔感のある白い外壁と、あかるく
開放的な待合室が、忙しい国道から目を引く軽やかな外観を創出し、また夜はガラス張りの待合室からの光が、まるで外套のように、優しい光で周囲を照らし、慌ただしく通りすぎてゆく国道沿いの風景に、優しさをそえる建物になっています。
 内部は、中庭から入る光と、鮮やかな常緑の緑によって、明るくさわやかな空間を
目指しながら、樹木も大切なデザインの一部として、「木の良さを生かした建築」を創出しています。平面計画は、車いすでもアクセスが容易な平屋とし、バリアフリーに配慮した建物になっています。また、構造体をはじめ、建物のさまざまな部分に大分県産の木材を積極的に利用し、コストの低減とともに、資材輸送にかかる環境負荷を軽減しています。

作品データ

所在地 大分市
用 途 診療所
建築主 いちみや皮フ科クリニック
院長 一宮 弘子
設計者 松山建築設計室
松山 将勝
施工者 (株)利根建設
写真 石井紀久

審査を通しての意見

■木造で、大きなスパンを飛ばすことによって必要となる空間の確保やコスト削減を図っており、これまで木造化が進んでなかった分野での、先駆的な木造建築物の事例として期待できる。
■見た目はS造にみえるが木の構造体である。樹木も大切なデザインと捉えていて、木の良さを生かした建築を創出しているところ。
■中庭から入る光と、樹木の美しさ、また、待合所などにさまざまな部分に木の素材を使っている。壁の白、木の緑、素材の茶色の色合いが美しい。

  • 入選
  • -新築部門- 山ノ神の家
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設計趣旨

大分市を眺望できる敷地に建つ、木造住宅(一部RC造)3階建て。
住宅団地の頂点に位置するこの敷地は、以前は傾斜状のみかん畑の一部であった。周知の開発が進み、残された最後の畑となっていた。隣接する敷地との高低差解消のため、1階部分を隣地敷地高さまでRC造とした。 1階のRC造は擁壁も兼ね備えている。
コスト削減のため2、3階は木造としている。
庇のように張り出したウッドデッキは、駐車場の屋根代わりとなっている。また、格子手すりが、道を行き交う人からの視線を遮る役目を果たしている。周囲からの視線を気にせず、リビングの大きく開いた開口から眺望を楽しむことが出来る。 デザイン性を持たせたリビングの格子戸は、急な来客時のダイニングとの間仕切りになる他、空間のアクセントの役目を持たせている。屋根・壁の断熱材を発砲ウレタンフォーム吹き付けとし、ガラスサッシはLow-Eガラスを使用することで、断熱性能を向上させ省エネに配慮している。

作品データ

所在地 大分市
用 途 住宅
建築主 個人
設計者 (有)エイチエム建築
企画室 阿南 政春
施工者 平倉建設(株)
代表取締役社長 
平倉 啓貴
延面積 213.69㎡

審査を通しての意見

■敷地の形状を上手く利用して、1FはRC造にして2.3Fを木造としコスト削減にしている。ウッドデッキは、駐車場の屋根代わりとなっていて良い。格子手摺りも、内装にも木をふんだんに使用している。
■RCと木造の良さを活かした建築となっている。
■ロケーションを最大限に活かした空間構成が印象的でした。床、天井、建具に品よく木材が活用されており、ハイセンスな家づくりにおける木材利用のお手本となるお宅だと思います。

  • 入選
  • -新築部門- リタイアされた夫婦のための家
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設計趣旨

日田市の中心部に位置するミニ開発された住宅地
全面道路が行き止まりであるため、道路面をアプローチとカーポート、サービスヤード等出来るだけ広くとり、植栽を配して和風住宅の落ち着いた雰囲気の住宅地となるよう工夫した。
構造は日田杉を使用し、オール手刻みによる大工の技をデザインのテーマに揚げ、
杉の根回りを利用した大梁や2本の大黒柱等、現代の民家とした。 また、日田の底冷えに備えて夜間電力を利用した蓄熱型床暖房「サーマスラブ」を採用し快適な冬の生活を過ごしている。

作品データ

所在地 日田市
用 途 住宅
建築主 個人
設計者 アスカ建築総合研究所
主宰 楢原 浩郎
施工者 施主直営
延面積 163.8㎡

審査を通しての意見

■日田杉の美しさを引き立たせるための配慮が随所に見られました。また、日田市の中心部にありながらも、周囲と調和したやさしい雰囲気に仕立てられた外観が印象的でした。
■和風住宅の落ち着いた雰囲気の住宅で構造材には日田杉を使用し、大梁や2本の大黒柱等、現代の民家としたところが良い。
大梁や大黒柱等のはじめ建築材料は、地元のスギをほぼ100%しており、和風の落ち着きある住宅となっている。また、床はバレン仕上げにし、木の肌ざわりの良さを活かしている。 

  • 入選
  • -新築部門- M邸
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設計趣旨

敷地は未だ田畑も残る住宅地、穏やかな南斜面にある。低く軒深い寄棟屋根を載せた外観は、やや散漫な環境にあって、塗り、木ルーバー等数種の塀と植栽により、周囲との間合い、繋がりを調整している。穏やかな表情の中にも緊張感のあるバランスを保つよう図った。
内部は、周辺の景色を採り入れつつ、木と漆喰の柔らかな質感を生かし、プライバシーの守られた落ち着きのある住空間となっている。片流れの高い天井と細身の化粧梁天井、時に応じた建具の使い方等、変化と統一感のある伸びやかな空間となるよう意図した。

作品データ

所在地 大分市
用 途 住宅
建築主 個人
設計者 柳瀬真澄建築設計工房
柳瀬 真澄
施工者 (有)筑羽工務店
代表取締役 秦 福美
延面積 --
写真 石井紀久

審査を通しての意見

■町並みや景観に配慮し、軒深い寄棟屋根を乗せた外観は素晴らしい。内部はプライバシーの守られた落ち着いた 住空間が良い。
■木の素材を活かし、落ち着きのある住空間を実現している。
■細かな部分までデザイン的な配慮がなされ、スタイリッシュな木づかいをされているのが印象でした。

  • 入選
  • -新築部門- 人にも自然にも優しい本物の木の良さを生かした健康住宅
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設計趣旨

手造りの木製建具を開け放てば風が吹き抜け、階段を中心に回遊できる間取りは、エアコンに頼らないエコな暮らしの省エネ住宅であり、室内の温度差が少ない人にも自然にも優しい健康住宅。  夏涼しく冬は暖かい浮造り加工の杉厚床板や腰板。手造り家具などの呼吸する無垢材と珪藻土の調湿効果により、深呼吸したくなる心地よい空間となっている。また、主要材を原木から取扱う事でコスト低減にもつながっている。  緩やかなスロープや玄関の低い上がりカマチ、上り下りしやすい幅広の手造り階段などバリアフリーにも配慮され、訪れた方を優しく迎えることができる。

作品データ

所在地 由布市
用 途 住宅
建築主 岩下 俊彦
設計者 (株)フォーユー
坂本 敏成
施工者 (株)フォーユー
川村 勲
延面積 126.24㎡

審査を通しての意見

■木の持つ調湿作用、断熱性能、温もり等が十分活かされ、住む人や自然に優しい住宅であることが伝わってくる。
また、柱を太くすることなどにより開放的で心地よい空間を実現している。
■木を愛するクライアントが、心ゆくまで家づくりを楽しんだことが伝わるお宅でした。
■内装にいたる所に木材を使用し、エコな暮らしの省エネ住宅で自然にも優しい健康住宅で良い。

  • 入選
  • -新築部門- 二世帯で過ごすあたたかな平屋
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設計趣旨

既存の庭を生かすゾーニングとし、メインの居室から庭をながめられるプランにしています。
外観はシンプルな和風モダンを意識し、すっきりとした佇まいに内観は自然素材を多用し、暖かみのある仕上げとなっています。
ほとんどが、真壁造りですが、外壁面を大壁造りとすることで高気密・高断熱施工を
可能にしています。
外皮平均熱貫流率0.60w/(㎡k)、低炭素基準をクリアした省エネルギー住宅です。

作品データ

所在地 日出町
用 途 住宅
建築主 個人
設計者 一級建築士 
黒谷 尚輝
施工者 大進建設(有)
代表取締役 黒谷 尚輝
延面積 182.74㎡

審査を通しての意見

■柱、梁、床等の部材ごとに最適と思われる種類の木を使用し、外観はシンプルな和風を呈し、室内は暖かみのある仕上げとなっている。蓄熱暖房等で省エネにも配慮している。
■庭が広く、風通しが良く環境への配慮が伺える。仕上には、木の素材を活かした真壁造りで良かった。
■既存の庭を生かし、中心となるリビング、座敷から庭を眺められるようにしている。ダイニングの外にウッドデッキを作り、風が通り広く感じる設計。寝室に行く廊下の物入れの扉も木を使い、また、リビングの天井もハシゴであがる2階を作り、天井高く、木の良さを生かしている、開放的な家である。

  • 入選
  • -新築部門- 別府温泉テラス御堂原
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設計趣旨

湯けむりの街並みと別府湾を臨む景色とのつながりを重視して設計した。そのため、通常の木造建築に必要な袖壁を無くして、景色方向が全てテラスと景色につながる開口部になるよう、許容応力度計算による構造計算を実施した。また、ロビー棟のテラスは景色方向に床板を斜面から突き出して持ち出している。景色方向に手すりを設けないように床を窪ませそこに座って景色が楽しめるようになっている。客室のフロアはスキップフロアとした。それとは反対に、2階の客室は景色方向に上ってゆき天井高も広がるように設計した。路地は自然光が降りるように路地と建物の間に光庭を設け、周囲の自然を楽しめるようにした。

作品データ

所在地 別府市
用 途 旅館
建築主 別府温泉 テラス御堂原
代表取締役 林 太一郎
設計者 DABURA.m(株)
代表取締役 光浦 高史
施工者 (有)メジャープラン
延面積 1,045.05㎡

審査を通しての意見

■周囲の街並みや景観に調和し、宿泊室からの眺望も配慮した木造2階建ての旅館となっている。内装にも木材を多く使用しており、訪れた人に温もりや安らぎを与える空間となっている。
■各棟が高低差のある敷地に配置され、路地空間を配し、客室はテラスに向かって眺望できる。また、風呂からも景色が眺められる。
■温泉旅館の建物で町並みと別府湾を臨む景色にマッチしていて良い。

  • 入選
  • -リフォーム部門- 傘天井のある古民家
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設計趣旨

竹田市久住町の湧水の近くに築90年の古民家の再生である。町並みに合った落ち着いた古民家を自然素材で造作する事にした。複雑な間取りは、シンプルに動線を考え現代の住まい方に合せた。素材は、床は松、壁は、土壁、漆喰、火山灰塗壁、天井板は、杉板。そして、特に建具は古建具をリメイクしたものと、あるものを再生し使った。床の段差はなくし多様な年代に、対応できる。特に30帖のLDKは天井高は3m10cmあり解放感と、自由度のある気持ちの良い空間となった。 大空間を実現するために、土台、大引き、柱、梁などの補強も行った。白アリの被害箇所は少なく、部材も4.5寸、5寸と大きく新しく梁を入れるなどして、内部のデザインに木質を多く使った。
木は、目に優しく触れると、ぬくもりを感じ癒される。 また、蒔きストーブを設置予定で省エネにも配慮している。

作品データ

所在地 竹田市
用 途 住宅
建築主 内田 雄二
設計者 佐藤 宏和
施工者 JP HOUSE (株)
代表取締役 佐藤 晃央
延面積 139.26㎡

審査を通しての意見

■築90年の古民家をよく再生している。30帖のLDKの天井高は3m10cmあり、開放感があり良い空間となっている。
■スギやマツ、古材等の自然素材を使用し、複雑な間取りはシンプルにリフォームされ、また薪ストーブの設置など町並みにあった落ち着いた古民家が再生されている。
■「リフォームを楽しんだ!」という雰囲気が伝わってくる遊び心満載のお宅でした。古民家にマッチするよう、家具、照明、建具なども細かく吟味したことによって統一感ある空間が生まれたのだと思います。

  • 入選
  • -内装木質化部門- 竹田市立図書館
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設計趣旨

 城下町内に建つ図書館、屋根を分節し、切り妻屋根が密集する町屋の風景との親和性をもたせると同時にそこに生じる隙間から、光や風、風景など城下の環境を立体的に建築に落とし込んだ。
 館内は大分県産スギ材(ヤブクグリ種)の特注集成材で作った書架が水や風の流れのように緩やかに湾曲しながら館内を巡っている。その配置は、年中一定方向に流れる地域の風の流れを建築に取り込むことから着想した。書架はその流動性で来館者の動きを促し、様々に変化する高さで多様な空間をもたらしている。
 密集地内の大規模建築物のため構造は耐火性能を重視したRC+鉄骨造であるが、良質な読書体験・市民の居場所づくりの観点より、木製複合サッシ、不燃合板、木製建具や枠など書類以外にも可能な限り木質化を図った。
 来館者の感想で多く聞かれるのが、まず「木の香りがする」そして「居心地がよいので1日中ここで過ごしたい」と好評である。

作品データ

所在地 竹田市
用 途 図書館
建築主 竹田市
設計者 (株)塩塚隆生アトリエ
施工者 株式会社菅組
延面積 1,577.62㎡
写真 矢野紀行

審査を通しての意見

■図書館の主役である書棚を徹底して木質化することによって、大空間でありながら利用者には心地良さを感じさせる雰囲気に仕上がっていると感じました。
■オリジナルデザインの県産材の書棚をはじめ、建具などにも可能な限り木質化を図っており、図書館が居心地よい空間となっている。
■城下町に建つ図書館、館内は県産杉材の特注集成材で書架が作られている。 

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